転居を控えていて、その前に治療を終えたい
Before

After

長年の通院の中で、抜歯が必要に
この患者さんは2005年から当院に通われていた方で、主に定期メンテナンスを受けながら口腔の健康を維持されていました。時折、必要に応じて治療を行うこともありましたが、大きな問題はありませんでした。
しかし、ある日の診察で、下の奥歯(#36)に深刻な問題があることが判明しました。この歯はすでに神経がなく、根の状態も弱っていたため、保存が難しいと判断。抜歯をする必要があると診断しました。
転居予定のため、治療期間を短縮
抜歯後の治療計画について相談した結果、患者さんはインプラント治療を選択されました。
しかし、近々転居を予定されていたため、治療期間をできるだけ短縮したいというご希望がありました。
通常、抜歯後に治癒期間を置いてからインプラント治療を行いますが、それでは治療完了までに時間がかかります。そこで今回は、抜歯と同時にインプラントを埋入する「抜歯即時埋入」を採用しました。
治療の流れ
– 診断・相談:抜歯の必要性を説明し、治療計画を決定
– 抜歯と同時にインプラント埋入(抜歯即時埋入):短期間で治療を完了するための選択
– 治癒期間:約6ヶ月(その間も転居前のメンテナンスを実施)
– 最終補綴(人工歯の装着):機能性・審美性ともに良好な仕上がり
治療結果と経過
治療はスムーズに進み、機能的にも外観的にも良好な結果となりました。転居前の定期メンテナンスでも特に問題は見られませんでした。
現在は転居されていますが、一時的にでも京都に戻る機会があれば、引き続きメンテナンスに通いたいとのお話を伺っています。今後も注意深く経過を追い、長期的にインプラントを健康に維持できるようサポートしていきます。
【まとめ】
転居やお仕事の都合などで、「できるだけ短期間で治療を完了させたい」という方も多いかと思います。そのような場合でも、患者さんの状況に応じた治療計画を提案し、可能な限りスムーズな治療を目指します。
インプラント治療や抜歯即時埋入に関するご相談がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
京都市中京区 四条烏丸 愛歯科医院 金明善
抜歯即時埋入インプラント治療
Before

After

初診:クラウン脱離
この患者さんは、数年にわたって愛歯科医院で治療とメンテナンスを続けておられました。ある日、過去に他院で治療した歯の被せ物(クラウン)が外れてしまい、ご相談にいらっしゃいました。
診断と治療計画
クラウンが外れた状態で歯の根を詳しく確認したところ、深い部分まで亀裂が入っており、残念ながら保存が難しいことが分かりました。患者さんと相談の結果、インプラント治療を行うことに決定いたしました。
今回は、”抜歯と同時にインプラントを埋入する「抜歯即時埋入」”という方法を採用しました。この術式は、治療期間を短縮できるだけでなく、周囲の骨を最大限に残せるメリットがあります。
治療の流れ
初診(クラウン脱離): 2023年11月28日
精密検査: 2023年12月15日
治療方針の説明: 2023年12月27日
インプラント手術: 2024年1月24日
印象採得・仮歯の装着: 2024年3月15日
セラミッククラウン装着(最終補綴): 2024年3月22日
インプラント埋入からわずか2ヶ月で最終的なセラミッククラウンを装着できました。治療回数も少なく、見た目も自然な仕上がりとなりました。
こちらの写真は、インプラント埋入手術直後のX線(レントゲン)写真です。適切な深さと角度でインプラントが埋入されていることが示されています。
治療を終えて
患者さんは過去に他院でインプラント治療を経験されていたため、迷うことなく治療に踏み切られました。治療後も良好な経過をたどっており、現在も定期メンテナンスでご来院いただいています。今後も慎重に経過を観察しながら、長くインプラントが機能するようサポートしていきます。
【インプラント治療を検討中の方へ】
以前は、抜歯後に歯茎が固まるまで待ってからインプラントを埋入するのが一般的でした。しかし、その場合、治療期間が長くなってしまうというデメリットがありました。
抜歯即時埋入は、抜歯と同時にインプラントを埋入することで、治療期間を短縮しながら、周囲の骨を維持できる治療法です。状況によって適応が異なるため、ご興味がある方はお気軽にご相談ください。