治療例13:変色した詰め物をきれいにしたい

患者さん情報

性別女性
年代40代

治療情報

症状下の前歯に詰め物があるのですが、それが変色してお困りでした
治療方法ウォーキングブリーチとダイレクトボンディングを選択しました
費用15万円(消費税別)
治療期間約3ヶ月(月に1,2回のご来院間隔でした)

治療の詳細

治療前

治療開始前の状態です。

詰め物の変色、ステイン(着色)の付着、そして神経を抜いたことによる変色が認められます。

ステイン除去

まず初めに、歯石除去、口腔衛生指導などの予防処置を行いました。

続いて、ステイン(着色)を除去するエアフローを実施しました。

エアフローとは、圧縮空気でカルシウムの粉を吹き付けてステインを除去する処置のことです。

ステインが除去されて、詰め物と歯の変色が明瞭に認識できるようになりました。

ウォーキングブリーチ後

歯の神経がなく、変色している歯(右下2番、画像では左側)に対してウォーキングブリーチを行いました。

他の歯との差が分からない程度まで漂白を行うことができました。

治療後

治療対象は2本の歯でした。片方ずつ、ダイレクトボンディングにて審美修復を行いました。

保存不可能な歯の抜歯とともに、原因除去療法(ブラッシングの強化と歯石除去)を行いました。

引き続いて右側の歯にもダイレクトボンディングを施術しました。

所感

セラミッククラウン(かぶせもの)やラミネートベニアなどの治療法も検討いたしましたが、歯を削る量や、将来的に追加の処置が必要になった場合に対処がしやすくなる利点を考慮し、ウォーキングブリーチとダイレクトボンディングという治療法で決定しました。

治療結果にはご満足いただけて、現在は定期メンテナンスを継続しています。

ステイン(着色)は嗜好物によって再付着すると思われます。その際は再度ステイン除去を行う予定です。

今後とも引き続き注意深く、経過を観察していきたいと思います。

京都市中京区 烏丸蛸薬師 愛歯科医院 院長 金明善