コラム

  • HOME > 
  • コラム > 
  • 正しい歯磨きのタイミングとは? 〜いつ磨…
2025.03.11

正しい歯磨きのタイミングとは? 〜いつ磨くのがベスト?〜

正しい歯磨きのタイミングは「起床直後」と「就寝前」だけで十分?

歯磨きというと「食後すぐに磨かなくては!」と思う方もいらっしゃいますが、実はタイミングを間違えると逆効果になる可能性もあります。
愛歯科医院では「起床直後」と「就寝前」の2回を必ず行う歯磨きのタイミングとしておすすめしています。加えて、食後は必要に応じて食べかすを取り除く程度のケアで十分と考えています。この記事では、その理由や食後のケアのポイントについて詳しく解説していきます。

はじめに

「食後はすぐ歯を磨くべき」と思われる方も多いかもしれませんが、食事の直後は口の中が酸性に傾いており、エナメル質が一時的に弱まっている状態です。その状態でブラッシングをすると、必要以上に歯を傷つけてしまうリスクがあります。
一方、起床直後は唾液の分泌が少ない就寝中に増えた細菌を除去するのに最適なタイミングであり、就寝前は就寝中に繁殖しやすい菌を抑えるために欠かせない時間帯です。

起床直後の歯磨きが大切な理由

1. 睡眠中に増えた細菌の除去
就寝中は唾液の分泌量が低下するため、口の中の自浄作用が弱まります。その結果、細菌が繁殖しやすくなり、起床直後には口内環境が悪化していることが多いのです。そこで、起床直後に歯磨きを行い、増えた細菌をしっかり除去することが大切になります。

2. 口臭予防にも有効
起床直後の口臭は、多くの場合、睡眠中に増えた細菌が原因です。歯磨きだけでなく、舌苔(舌の汚れ)も軽くブラッシングすることで、朝特有の口臭を軽減できます。

就寝前の歯磨きが欠かせない理由

1. 寝ている間は唾液が減り、細菌が繁殖しやすい
日中は唾液の洗浄作用がありますが、就寝中は唾液量が大幅に減ります。もし歯垢(プラーク)や食べかすが残ったまま寝てしまうと、細菌が繁殖しやすい環境が整ってしまい、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

2. 一日の汚れをリセットする
朝から夕方まで、食事やおやつなどでついた汚れをしっかり落としてから休むことで、翌朝の口臭や不快感を大きく減らすことができます。寝る前は時間に余裕がある場合が多いので、フロスや歯間ブラシを併用した丁寧なケアを心がけましょう。

食後は「食べかすを取り除く程度」で十分?

1. 食後直後の酸性状態
食事によって口内が酸性に傾いているときにブラッシングをすると、柔らかくなっているエナメル質を傷つける可能性があります。そのため、当院では食後すぐの歯磨きは推奨していません。

2. 唾液の働きで酸を中和できる
食後しばらくすると唾液の働きによって口内の酸が中和され、エナメル質が回復してきます。歯磨きをする場合は、食後すぐではなく、時間をおいてから行うのが理想的です。

3. 歯磨きはしなくてもOK
どうしても食後に汚れが気になるときは、歯間に挟まっている食べかすを歯間ブラシや爪楊枝などで軽く取り除く程度で十分です。水やお茶でしっかりすすぐ、ガムを噛んで唾液の分泌を促す、といったケアを習慣にすると、むし歯や歯周病を防ぎやすくなります。
歯磨きの回数や時間が多すぎると、唾液を失ってしまい、逆効果になってしまうこともあります。

まとめ

歯磨きのタイミングは、「起床直後」と「就寝前」の2回を徹底することがポイントです。

  • 起床直後:就寝中に増えた細菌を除去し、口臭も予防
  • 就寝前 :寝ている間の細菌繁殖を防ぎ、一日の汚れをリセット

食後は、歯の間に挟まった食べかすを取り除いたり、唾液の働きを促進する方法(ガムを噛む・お茶で口をゆすぐ等)で対処すればOKです。
もし朝は忙しくてなかなか歯磨きができない、夜は疲れてケアが疎かになりがち…などのお悩みがありましたら、ぜひ当院へご相談ください。一人ひとりのライフスタイルに合わせた歯磨き指導やケアのコツを丁寧にアドバイスいたします。

京都市中京区 四条烏丸 愛歯科医院 金明善

TOPへ戻るTOPへ戻る
FacebookFacebookInstagramInstagramTEL:0120-768-118TEL.0120-768-118 WEB予約申込WEB予約申込