転居を控えていて、その前に治療を終えたい
【治療例紹介】転居を控えていて、その前に治療を終えたい
50代・女性/治療部位:#36(左下第一大臼歯)
長年の通院から、突然の抜歯が必要に
この患者さまは2005年から当院に通われていた方で、主に定期メンテナンスを受けながら口腔の健康を維持されていました。時折、必要に応じて治療を行うこともありましたが、大きな問題はありませんでした。
しかし、ある日の診察で、下の奥歯(#36)に深刻な問題があることが判明しました。この歯はすでに神経がなく、根の状態も弱っていたため、保存が難しいと判断。抜歯をする必要があると診断しました。

転居予定のため、治療期間を短縮
抜歯後の治療計画について相談した結果、患者さまはインプラント治療を選択されました。
しかし、近々転居を予定されていたため、治療期間をできるだけ短縮したいというご希望がありました。
通常、抜歯後に治癒期間を置いてからインプラント治療を行いますが、それでは治療完了までに時間がかかります。そこで今回は、抜歯と同時にインプラントを埋入する「抜歯即時埋入」を採用しました。
治療の流れ
- 診断・相談: 抜歯の必要性を説明し、治療計画を決定
- 抜歯と同時にインプラント埋入(抜歯即時埋入): 短期間で治療を完了するための選択
- 治癒期間:約6ヶ月(その間も転居前のメンテナンスを実施)
- 最終補綴(人工歯の装着): 機能性・審美性ともに良好な仕上がり


治療結果と経過
治療はスムーズに進み、機能的にも外観的にも良好な結果となりました。転居前の定期メンテナンスでも特に問題は見られませんでした。

現在は転居されていますが、一時的にでも京都に戻る機会があれば、引き続きメンテナンスに通いたいとのお話を伺っています。今後も注意深く経過を追い、長期的にインプラントを健康に維持できるようサポートしていきます。
【治療費・期間・リスク】
- 治療費:約50万円
- 治療期間:約6ヶ月 (手術からセラミック装着までは3ヶ月)
- リスク・副作用: 口腔外科の一般的なリスク・副作用が考えられます。
また、抜歯即時埋入はすべてのケースで適用可能なわけではありません。骨の状態や噛み合わせの条件によっては、通常の手順で治療を行うほうが適している場合もあります。
【まとめ】
転居やお仕事の都合などで、「できるだけ短期間で治療を完了させたい」という方も多いかと思います。そのような場合でも、患者さまの状況に応じた治療計画を提案し、可能な限りスムーズな治療を目指します。
インプラント治療や抜歯即時埋入に関するご相談がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。